肌荒れってどんな状態?
原因と予防のポイント、お手入れ方法を紹介
肌荒れってどんな状態?原因と予防のポイント、お手入れ方法を紹介
「肌荒れしているかも」と多くの方が感じるのは、肌のカサつきや粉ふきに気づいたときでしょう。肌荒れしていると、メイクのノリが悪くなったり、鏡を見るたびに気になったりと、日常生活に影響が出てしまうこともあります。
肌荒れを改善し、すこやかな肌を保つためには、まず肌荒れがどのような状態なのか、そして何が原因で起こっているのかを正しく理解することが大切です。
この記事では、肌荒れの具体的な状態や原因の他、肌荒れを予防するポイントやお手入れ方法を紹介します。
肌荒れとは、肌表面が本来の状態よりも荒れてしまうこと
肌荒れとは、肌の表面が本来の状態よりも荒れてしまった状態です。肌荒れが起こると、見た目や感触が変わるだけでなく、肌の最も外側にある角質層の状態にも変化が生じます。
ここでは、どのような変化が起こるのか見ていきましょう。
肌の見た目や感触の変化
多くの方が肌荒れを自覚するのは、肌の触り心地や見た目が変化したときです。
すこやかな肌は触り心地がなめらかですが、肌荒れした状態ではカサつきやゴワつきが感じられます。
見た目の変化では、肌の粉ふきや肌表面の浮き・はがれなどが挙げられます。特に顔の肌荒れは、メイクのノリに影響することも少なくありません。
角質層の状態の変化

本来のすこやかな肌表面では角質が細かな凹凸を形づくっており、凸の部分を皮丘(ひきゅう)、凹の部分を皮溝(ひこう)と呼びます。この皮丘と皮溝が規則正しく整列している状態を「キメがそろっている」といいますが、肌荒れが起こった肌表面では皮丘や皮溝の整列が乱れ、キメがそろわない状態になっているのです。
さらに、表面の角質が通常よりもはがれやすくなる、鱗屑(りんせつ)という現象が起こることもあります。肌細胞は肌の奥で生まれ、次第に表面に押し上げられて角質となり、少しずつ自然にはがれていくというサイクルで生まれ変わります。しかし、このサイクルが乱れて角質が通常よりも早くはがれたり、大きくはがれたりすると、粉ふきや浮きが現れるのです。
角質層の状態が乱れると、肌内部の水分が逃げやすくなるため肌が乾燥するだけでなく、外部からの刺激も受けやすくなり、さらなる肌荒れを引き起こすこともあります。
肌荒れが起こりやすい部位と原因
肌荒れは体中の肌で起こりえますが、特に髪の生え際、おでこ、ほお、口周り、顎といった顔周辺の部位で起こりやすい傾向があります。
また、すねや背中などは他の部位に比べて皮脂腺の数が少ないため、特に乾燥しやすく、肌荒れが起こりやすい部位です。
肌荒れの原因は、乾燥や紫外線、肌に合わないメイク用品、シャンプーの洗い残しなどさまざまです。これらに加え、ホルモンバランスの乱れ、血行不良、胃腸の不調といった内部要因も肌荒れに関係することがあります。これらの原因が複数組み合わさって肌荒れを引き起こすことも少なくありません。
日常生活で肌荒れを予防するポイント
肌荒れを予防するためには、日々の生活習慣やスキンケアを見直すことが重要です。ここでは、日常生活で実践できる予防のポイントを紹介します。
正しい洗浄方法で肌への負担を減らす
肌の洗浄はすこやかさを保つために大切ですが、誤った方法で行うと肌に負担をかけ、肌荒れを引き起こす原因となります。洗浄の際のポイントは以下のとおりです。
・顔のクレンジング・洗顔
顔のクレンジングの際は、ゴシゴシこすらず、クレンジング料でメイクを浮かすようにして優しく落としましょう。洗顔料はたっぷり泡立て、その泡を手と顔のあいだのクッションにするイメージで洗い、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。
・入浴時の注意
熱すぎるお湯で入浴・洗浄したり、浴用タオルでゴシゴシこすったりすると、肌に必要な皮脂まで取りすぎてしまうリスクがあります。入浴は38~40℃のぬるま湯がおすすめです。
・水分の拭き取り
洗浄後の拭き取り時も、タオルでゴシゴシこすると肌に負担をかけます。押さえるように優しく水分を拭き取ることが重要です。
保湿を徹底して肌の潤いを守る
保湿によって肌の潤いを守ることが、肌荒れ予防には重要です。潤った肌は、乾燥した肌よりも外部刺激を受けにくいため、肌荒れのリスクが低いといえます。
保湿のポイントは以下のとおりです。
・基本的な保湿
洗顔後すぐに化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで蓋をして水分の蒸発を防ぎます。
ベタつきを気にして乳液やクリームを避ける方もいますが、肌の内側の水分が足りないことで皮脂分泌が過剰になっているインナードライ肌の可能性もあります。
・全身の保湿
入浴後は肌が乾燥しやすい状態です。ボディの乾燥が気になる場合は、ミスト状化粧水などを全身に浴びるように使うのがおすすめです。
使っている化粧品や道具を見直す
化粧品が肌に合わないと、肌荒れを引き起こすこともあります。以下のポイントを参考に、化粧品や道具を見直してみてはいかがでしょうか。
・成分を確認する
化粧品が肌に合わないことがある方は、成分表示を確認し、アルコールや香料といった刺激になる成分が含まれていない化粧品を選んでみてください。敏感肌用や無添加の化粧品であれば、刺激になる成分を含まないものを探しやすいでしょう。
特に乾燥が気になるときには、ヒアルロン酸配合のものなど、保湿力の高い成分が配合された化粧品を使うのもおすすめです。
・肌の状態によって化粧品を変える
一年中同じ化粧品を使っていたり、年齢を重ねて肌の状態が変わってきたのに同じ化粧品を使っていたりすると、そのときの肌の状態に合わないことがあります。春夏と秋冬で化粧品を変えたり、若いときから使っている化粧品を見直したりすることも大切です。
・メイク道具を清潔にする
ファンデーションのパフやブラシなど、メイク道具の清潔さも肌荒れ予防に重要です。雑菌の繁殖を防ぐため、定期的に洗浄しましょう。
生活習慣を改善する
日々の生活習慣の乱れは、肌荒れと密接に関わっています。肌荒れ予防のための生活習慣改善ポイントは以下のとおりです。
・食事
肌の健康には、ビタミンやたんぱく質を食事からしっかり摂取することが大切です。無理なダイエットや偏食を避け、バランスの良い食事を心掛けてください。
・睡眠
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の修復・再生が活発に行われるため、質の良い睡眠をとることは肌荒れ予防につながります。睡眠の質向上に役立つ機能性表示食品を活用するのもひとつの方法です。
・運動
適度な運動で血行を良くすることも、肌荒れ予防に効果的です。屋外で運動する場合は日焼け止めをきちんと塗り、帰宅したらきちんと洗浄しましょう。
肌荒れを予防するお手入れ方法
肌荒れを予防するためには、日々のスキンケアを見直すことが効果的です。ここでは、洗浄と保湿のコツを紹介します。
肌荒れを防ぐ洗浄のコツ

間違った洗浄方法を続けると、肌荒れにつながります。洗浄の際は、肌に負担をかけないためのコツは以下のとおりです。
・洗浄料の泡立て
洗顔料やボディソープは適量を使い、手や泡立てネットでしっかり泡立てます。泡で出てくるタイプの洗浄料もおすすめです。
・洗い方
ゴシゴシ洗いは避け、泡で肌を包み込むように優しく洗いましょう。ボディ洗いには浴用タオルを使わず、手で洗うことも肌への刺激を減らすのにおすすめです。
・すすぎ
すすぎはぬるま湯で丁寧に行います。洗顔料やボディソープの洗い残しがないように、手でぬるつきを確認するのがおすすめです。
洗浄後の保湿ケアのコツ
洗浄によって、汚れとともに皮脂も洗い流されているため、洗浄後にはたっぷり保湿することが肌荒れの予防になります。顔だけでなく、ボディの保湿にも気をつかってみてください。コツは以下のとおりです。
・化粧水
化粧水はたっぷり使うことを意識してください。顔に使う目安は、手のひらに出したときに500円玉大の量です。ボディにはミストタイプの化粧水が便利です。
・乳液やクリーム
化粧水で与えた潤いの上から、油分を含む乳液やクリームなどで蓋をし、逃さないようにします。時間のない方は、化粧水・乳液・クリームなどの機能を1つで叶えるオールインワン化粧品を使うのもおすすめです。
・スペシャルケア
乾燥がひどい場合は美容液をプラスしたり、クリームを重ね付けしたりしてもいいでしょう。保水力の高いヒアルロン酸配合の美容液やクリームを取り入れるのも効果的です。
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肌荒れを防ぐための正しいお手入れと生活習慣ですこやかな肌を保とう
肌荒れは、乾燥や紫外線、肌に合わないメイク用品といった外部要因の他、ホルモンバランスの乱れ、血行不良などの内部要因が複数組み合わさって起こります。予防のためには、正しい洗顔や保湿の徹底、そして生活習慣の改善が大切です。
日々のスキンケアと生活習慣の見直しを通じて、肌荒れに負けないすこやかで美しい肌を保ちましょう。
よくある質問(FAQ)
肌荒れ予防のために日常生活で気をつけることはありますか?
日常生活では、バランスの良い食事をとり、ビタミンやたんぱく質をしっかり摂取すること、そして質の良い睡眠で肌の健康を保つことが重要です。また、適度な運動で血行を良くすることも効果的です。
肌荒れを予防するためのスキンケアのコツは?
肌に負担をかけない正しい洗浄を心掛けてください。クレンジングや洗顔の際はゴシゴシこすらず、たっぷり泡立てて優しく洗い、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。洗浄後は、すぐに保湿ケアを行いましょう。
肌荒れ対策におすすめの保湿方法は?
保湿は肌荒れ予防の基本です。化粧水で水分補給をした後、乳液やクリームで蓋をして水分の蒸発を防ぎます。乾燥がひどい場合は、ヒアルロン酸などの高保湿成分が配合された美容液やクリームを重ね付けするのもおすすめです。
この記事の監修医師
松田明子
専門は美容皮膚科、腎臓内科、内科。
東京女子医科大学卒業。大学病院、都内総合病院勤務を経て2017年都内美容クリニック院長に就任。
2023年3月よりsenshin clinicの美容皮膚科医長に就任。
所属学会:日本内科学会(認定医)、日本透析医学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本再生医療学会(会員)、日本抗加齢学会(会員)、日本美容皮膚科学会(会員)