エイジングケアとは?
年齢に応じた肌のお手入れと始めどきを紹介
エイジングケアとは?年齢に応じた肌のお手入れと始めどきを紹介

エイジングケアとは?年齢に応じた肌のお手入れと始めどきを紹介

エイジングケアというと「中高年になってから始めるもの」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、エイジングケアの本来の意味は「年齢に応じたお手入れ」であり、ご自身の肌の変化を感じたタイミングで、今の肌に合ったケアを始めることが大切です。

また、年齢による肌の変化は顔だけでなく、手やデコルテ(首周り)にも現れやすいことはご存じでしょうか。日常のケアでつい見落としがちなこれらの部位も、顔と同じように丁寧にケアすることが、若々しい印象を保つカギになります。

この記事では、エイジングケアの重要性やエイジングケアを始めるタイミングの他、年代別の着目ポイントについて解説します。

エイジングケアが重要な理由

エイジングケアとは、「年齢に逆らう」ための特別なケアではなく、「今の年齢に応じたお手入れ」を選ぶという考え方です。ここでは、肌が年齢に応じてどのように変化するのか、年齢サインがどの部位に現れるのかをとおして、エイジングケアの重要性について見ていきましょう。

肌は年齢に応じて変化する

肌は加齢に伴い、少しずつ変化していきます。

肌の表面側を表皮、その奥を真皮といいますが、肌のハリや潤いに関わるのは真皮にあるヒアルロン酸やコラーゲンです。保水力の高いヒアルロン酸は肌の潤いやふっくら感を支え、コラーゲンは肌のハリを支える成分です。
ヒアルロン酸やコラーゲンは加齢によって減少することが知られており、これらの成分が不足した肌はシワやたるみが生じやすくなります。

また、肌のターンオーバーも加齢によって変化していきます。ターンオーバーとは、肌の奥で生まれた細胞が、時間をかけて表面に押し上げられて角質になり、やがて垢となってはがれ落ちるまでのサイクルのことです。このサイクルが乱れると、肌の古い角質がスムーズにはがれ落ちず、肌の透明感の低下やくすみなどの原因となることがあります。

年齢に応じてスキンケアをアップデート

肌の状態や肌悩みは年齢に応じて変わっていくため、スキンケアの内容やケアの優先順位もアップデートすることが大切です。
例えば、若い頃はベタつきが気になっていたとしても、年齢を重ねると潤いやハリのなさが気になってきます。こうした変化に応じて、スキンケア用品の選び方やスキンケアの方法を変えていくことがエイジングケアといえるでしょう。

また、肌の年齢サインは、顔だけでなく手やデコルテ(首周り)にも現れやすいということにも注意が必要です。これらの部位は、顔と同じように紫外線や乾燥、摩擦の影響を受けやすいため、顔と同じように丁寧に保湿やUV対策を行うことが、若々しい印象を保つカギになります。

エイジングケアはいつから始める?

エイジングケアは「年齢に応じたケア」なので、何歳から始めても構いません。エイジングケアというと中高年のイメージが強いかもしれませんが、実際は肌の変化を感じたときが始めどきです。

ここでは、エイジングケアを始めるサインと、年代別のケアの着目ポイントについて紹介します。

エイジングケアを始めるサイン

エイジングケアを始めるタイミングは、肌の調子が変わってきたと感じたときです。以下のような肌のサインに気づいたら、エイジングケアを意識しましょう。

<エイジングケアの始めどき>・肌の乾燥小ジワが気になり始めたとき
・肌の透明感の低下を感じたとき
・肌のハリのなさが気になり始めたとき

一般的に、肌のターンオーバーのサイクルが変化し始めるのは、20代後半から30代前半といわれています。この時期に、今までと同じスキンケアでは物足りなさを感じたり、肌の不調が長引くようになったりするかもしれません。

エイジングケアに「早すぎる」ことも「遅すぎる」こともありません。自分の肌の変化に気づき、今の肌に合ったケアが必要だと感じたタイミングが、あなたにとってのベストな始めどきです。

年代別:エイジングケアの着目ポイント

年代ごとに肌の悩みや状態は変わるため、エイジングケアで着目するポイントも変化します。年代別に見ていきましょう。

・20代後半
20代後半から、乾燥対策を見直してみてはいかがでしょうか。
さっぱりタイプのスキンケアを使っている場合は乾燥する季節になったらしっとりタイプに変える、週末にシートマスクなどのスペシャルケアをとり入れるなど、保湿習慣をアップデートすると効果的です。

・30代
30代では血流が低下し始め、老廃物の排出に時間がかかりやすくなります。そのため、疲れが肌に出やすくなったり、くすみが気になったりする頃です。
美容液や、しっとりタイプの乳液やクリームをとり入れていくのがおすすめです。

・40代以降
40代からは、乾燥小ジワやハリ不足が気になり始めます。
顔だけでなく、手・首・デコルテにも年齢が現れやすくなるため、全身のケアが必要です。保湿成分を贅沢に配合したスキンケア用品を使う他、インナーケアとして食事やサプリメントなどにも着目してみるとよいでしょう。

エイジングケアに取り組む方法

エイジングケアは、特別なケアというよりは日々の習慣の積み重ねです。ここでは、年齢に応じた肌のお手入れに取り組む2つの方法を紹介します。

基本のスキンケア3ステップを見直す

若々しい肌を保つために、基本となるスキンケアのステップを年齢に応じて見直してみませんか。見直すポイントは以下のとおりです。

<スキンケアのステップごとの見直しポイント>
1. 洗う:ベタつきが気になっていた頃の洗顔とは異なり、皮脂を落としすぎないことが大切です。洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料を避け、優しく洗うことを心掛けてください。
2. 潤す:たっぷりの化粧水で肌に水分を与えた後は、乳液・クリームの他、美容液やポイントケアクリームで保湿ケアをしましょう。乳液やクリームなどを塗布する際は、摩擦を避けるために優しくハンドプレスでなじませるのがおすすめです。
3. 守る:紫外線は肌老化の大きな原因となるため、季節を問わず一年中対策することをおすすめします。また、室内ではエアコンによる乾燥対策として、加湿器などで適切な湿度を保つことも大切です。

年齢に合ったスキンケア用品を選ぶ

肌の状態は年齢とともに変化するため、使用するスキンケア用品もその変化に合わせて選びましょう。
肌に潤いが足りなくなってきたと感じたら、潤い成分をたっぷり配合した化粧水に切り替えたり、美容液をプラスしたりするのがおすすめです。
ハリや乾燥小ジワが気になってきたら、ポイントケアアイテムやハンドケアアイテムなどを積極的にとり入れ、集中的にケアしてみてはいかがでしょうか。

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年齢に合ったインナーケアのポイント

年齢に応じたお手入れには、肌の外側から行うスキンケアだけでなく、体の内側から整えるインナーケアも含まれます。ここでは、インナーケアにおいて大切なポイントを紹介します。

適切な栄養バランス

肌の若々しさを維持するためには、食事の栄養バランスを適切に保つことが非常に重要です。ダイエットなどで食事の量が極端に少なかったり、栄養バランスが偏ったりすると、肌の健康維持は難しくなります。

肌の健康維持を助ける栄養素として、ビタミンAやビタミンB群、n-3系脂肪酸、亜鉛などの他、抗酸化作用のあるビタミンCを積極的に摂取しましょう。

栄養素の働きについては、こちらの記事をご覧ください。
五大栄養素とは?その働きや種類、食生活への役立て方を紹介

また、肌の乾燥を緩和する機能性表示食品なども活用できます。

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質の良い睡眠

睡眠の質を維持することも、重要なインナーケアといえます。睡眠の質の低下は、肌のターンオーバーの乱れや肌荒れを招くことも多いのです。

質の良い睡眠が取れていないと感じる方は、睡眠環境を見直す他、睡眠の質を高める機能性表示食品などをとり入れることも検討しましょう。

ストレス管理

ストレスは自律神経の乱れを招き、肌を含めた体の調子を低下させることがあります。軽い運動や入浴などでリラックスする時間を作り、ストレスを管理することが大切です。

肌の変化に向き合うエイジングケアを今日から始めよう

エイジングケアとは「年齢に逆らう」ことではなく、「年齢に応じたお手入れ」のことです。
年齢による肌の変化に向き合い、スキンケアをアップデートしていくことが適切なエイジングケアといえます。

エイジングケアに「早すぎる・遅すぎる」はなく、肌の変化に気づいたときが始めどきです。肌に年齢のサインを感じたら、今日からできるケアを少しずつとり入れていきましょう。

よくある質問(FAQ)

エイジングケアは何歳から始めればいいですか?

エイジングケアに「何歳から」という決まりはありません。エイジングケアとは「年齢に応じたお手入れ」のことなので、乾燥小ジワ、透明感の低下、ハリのなさなど、肌の調子が変わってきたサインを感じたら始めるのがベストなタイミングといえます。

顔以外でエイジングケアが必要な部位はありますか?

手やデコルテ(首周り)は、顔と同じように紫外線や摩擦の影響を受けやすく、年齢のサインが現れやすい部位です。顔と同様にエイジングケアを行うことで、若々しい印象を保てます。

年代ごとにスキンケアの方法は変えるべきですか?

スキンケアの方法は、年代に応じて変えていくのがおすすめです。肌の状態や肌悩みは年齢に応じて変わっていくため、スキンケアの内容やケアの優先順位も年齢とともに変化させていく必要があります。
例えば、20代後半は乾燥対策、30代は美容液の活用や保湿の見直し、40代以降はハリや乾燥小ジワに特化したアイテムやインナーケアをとり入れるといった、年代に合わせた重点ポイントがあります。

この記事の監修医師

松田明子

専門は美容皮膚科、腎臓内科、内科。
東京女子医科大学卒業。大学病院、都内総合病院勤務を経て2017年都内美容クリニック院長に就任。
2023年3月よりsenshin clinicの美容皮膚科医長に就任。

所属学会:日本内科学会(認定医)、日本透析医学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本再生医療学会(会員)、日本抗加齢学会(会員)、日本美容皮膚科学会(会員)