冬に鼻がムズムズする原因は花粉?
ハウスダスト?違いと対策を紹介
冬に鼻がムズムズする原因は花粉?ハウスダスト?違いと対策を紹介

冬に鼻がムズムズする原因は花粉?ハウスダスト?違いと対策を紹介

鼻がムズムズする季節といえば春ですが、「冬でも鼻グズが気になる」という方もいるのではないでしょうか?
風邪やインフルエンザ以外で、冬に鼻の不快感が続く場合、原因として真っ先に思い浮かぶのは春のスギ花粉でしょう。実は、花粉は冬に飛散するものもあります。また、冬の鼻グズを引き起こすのはハウスダストかもしれません。

この記事では、冬に鼻の不快感を引き起こす原因として、花粉とハウスダストについて紹介します。2つの違いや、これらが鼻の不快感を引き起こすメカニズムの他、冬の鼻グズを軽減するための適切な対策についても見ていきます。

冬の鼻グズの主な原因は花粉とハウスダスト

冬に鼻がムズムズするといった不快感がある場合、主な原因として考えられるのは花粉とハウスダストです。ここでは、花粉とハウスダストの特徴を紹介します。

花粉は冬でも飛ぶ

鼻の不快感を引き起こす花粉といえば、一般的にはスギ花粉が広く知られており、飛散のピークは2~4月です。しかし、一部の地域や気象条件によっては、スギやヒノキなどの花粉が本格的なシーズンより前に、早ければ1月から飛散することもあります。また、ハンノキの花粉は少量ですが、1月から本格的に飛散します。
そのため、冬でも花粉が鼻の不快感の原因となる可能性は否定できません。

ハウスダストは冬こそ要注意

冬に鼻の不快感を引き起こす原因として、ハウスダストが考えられます。ハウスダストとは、室内のホコリやフケ、繊維くずなど、複数の微細な物質が混ざり合ったものです。

中でも注意が必要なのは、ハウスダストに交じるダニの死骸やフンです。ダニは高温多湿の夏(6〜8月)に増殖し、秋(9〜10月)に多く死滅します。冬になるとその死骸やフンが乾燥して細かい粉末状になり、空気中に舞いやすくなります。これらが鼻の不快感に大きく影響するのです。また、寒い季節には換気の機会が減り、ハウスダストが室外に排出されずに溜まりやすくなるため、冬こそ注意が必要といえます。

花粉やハウスダストが鼻の不快感を引き起こすメカニズム

花粉やハウスダストが鼻の不快感を引き起こすのは、体がこれらの物質を「有害な異物」と判断し、排除しようとする免疫システムの反応によるものです。ここでは、免疫システムの仕組みと、免疫システムが花粉とハウスダストにどのように反応するかを紹介します。

免疫システムの仕組み

免疫システムは、異物が初めて体内に入ったときと、再び入ったときの2段階で反応します。この反応の流れは以下のとおりです。

1.異物が初めて体内に入ったとき
花粉やハウスダストなどの異物を、免疫システムが初めて検知したときに抗体が作られます。作られた抗体は、免疫細胞のひとつである肥満細胞(マスト細胞)の表面に付着します。肥満細胞とは免疫細胞の一種で、ヒスタミンなどを貯蔵している細胞です。なお、肥満細胞という名前ですが肥満症とは関係ありません。

2.再び同じ異物が体内に入ったとき
再び同じ異物が体内に侵入すると、肥満細胞に付着していた抗体が以前に入ってきた異物と同じものであると認識します。

3.異物を排除するための反応を起こす
抗体は異物を有害なものだと判断し、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質を放出させます。この化学物質が、体外へ異物を排除しようとするための防御反応として鼻の不快感を引き起こすのです。

免疫システムが花粉を異物と判断する理由

本来、花粉は有害な物質ではありませんが、免疫システムは花粉の表面に含まれるたんぱく質や酵素をアレルゲン(抗原)と認識する可能性があります。これは免疫システムが、花粉に含まれる成分と、細菌やウイルスといった本当に有害な物質とを見分けられず、体を守るために過剰に反応してしまうためです。

花粉が空気中で破裂したり、湿気を含んだりすると、内部のアレルゲンが放出されやすくなります。これらのアレルゲンが鼻や目の粘膜に付着すると、免疫細胞はこれらを「有害なもの」と誤認し、抗体を作ることがあるのです。

免疫システムがハウスダストを異物と判断する理由

免疫システムは、ハウスダストに含まれるダニの死骸・フン、繊維くず、カビ、ペットの毛を異物と判断することがあります。これらは本来体内に入ることのない物質ですが、細かくなって粘膜に付着すると、免疫システムが細菌やウイルスなどの有害な物質と同様の反応をしてしまうためです。

特に、ダニ由来のたんぱく質は強いアレルゲンとなります。これらの微粒子が空気中に舞い上がって鼻や目の粘膜にふれ、免疫システムが異物として認識してしまうと、抗体が作られます。

冬の花粉やハウスダスト対策

冬の花粉やハウスダストが気になる場合には、これらが体内に侵入するのを防ぐための生活環境と、免疫機能を維持するための生活習慣の両軸で対策を行うことが大切です。

生活環境の整備

花粉やハウスダストが体内に侵入するのを防ぐためには、室内での浮遊を抑えることと、室外から持ち込まないことに留意しましょう。
花粉とハウスダストで共通の対策もありますが、それぞれの性質に合わせた対策を組み合わせる必要があります。

<花粉・ハウスダスト共通の対策>
・暖房機器を使う冬は空気が乾燥しやすく、花粉やホコリが舞い上がりやすいため、エアコンフィルターをこまめに清掃する
・暖房使用時は特に花粉やホコリが舞うため、加湿器を使って空気中の浮遊を抑える。適正な湿度は40~60%だが、特に冬は30%以下になりやすく、加湿器は重要。ただし、湿度が60%以上になるとダニやカビが繁殖しやすくなるため、湿度計で確認するとよい
・空気清浄機を使用する場合は、0.3μmの粒子を99.9%捕集できるHEPAフィルター搭載のものが効果的

<花粉対策>
・外出先から帰宅したら、衣類や髪に付着した花粉を玄関前で払い落としてから入室する
・洗濯物は室内干し・浴室乾燥にする
・空気の入れ替えは、風が弱い時間帯に短時間で済ませる
・花粉は床に落ちやすいため、掃除機がけ・拭き掃除を組み合わせて床や家具に落ちた花粉を取り除く。また、花粉は静電気に吸着しやすいため、カーテンやソファに静電気防止スプレーをかけるのもおすすめ

<ハウスダスト対策>
・寒さで窓を開けづらくなる季節は、1回5分の短時間換気をこまめに行って空気がこもらない環境を作る
・掃除は「上から下へ」が基本。いきなり掃除機をかけると、排気でホコリが舞い上がることがあるため、まず「棚・照明」「机」「床」の順に濡れた雑巾やモップで大きなホコリを落とし、最後に掃除機で吸う

免疫機能を維持する生活習慣

花粉やハウスダストによる鼻の不快感は、免疫システムが過剰に反応することによって起こります。免疫システムが過剰に反応しないよう、生活習慣を見直して免疫機能の維持に務めましょう。

まずは、睡眠、食事、運動を整えることが基本です。そして、ストレスは自律神経のバランスを乱し、免疫機能に影響してしまうため、リラックスする時間を持つことをおすすめします。
さらに食生活のサポートとして、免疫機能の維持をサポートする機能性表示食品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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冬の鼻のムズムズと上手に付き合う!花粉・ハウスダスト対策

冬に鼻の不快感が生じる場合、冬でも飛散している花粉と、室内に溜まりやすいハウスダストの両方が原因として考えられます。 そのため、冬の鼻グズ対策は、室内に花粉やハウスダストを留めないこと、生活習慣の改善で免疫機能を維持することの両軸で取り組むのがおすすめです。また、免疫機能を維持する機能性表示食品を取り入れるのもいいでしょう。

こうした工夫を続けることで、冬の鼻グズと上手に向き合い、快適な冬を過ごしませんか?

よくある質問(FAQ)

冬に鼻がムズムズする原因は何ですか?

冬に鼻がムズムズする原因として考えられるのは、冬でも飛散している花粉と、室内にあるハウスダストです。花粉の飛散ピークは2~4月ですが、一部の地域や気象条件によっては、1月でもスギやヒノキなどの花粉が飛散することがあります。また、ハンノキなどの花粉は少量ですが、1月から飛ぶことが知られています。
ハウスダストは季節に関わりなく室内にあるものですが、寒い季節には窓を閉め切ることが多く、ハウスダストが室内に滞留しがちです。

花粉とハウスダストの違いは何ですか?

花粉とハウスダストの違いは、発生源が屋外か室内かという点です。
花粉は屋外の植物が原因で、冬でも一部の花粉が飛散することがあります。一方、ハウスダストは室内のホコリやダニの死骸・フンなどが原因で、冬は換気不足や乾燥により空気中に舞いやすくなります。
花粉とハウスダストの対策は共通するものもありますが、花粉は「持ち込まない対策」、ハウスダストは「室内にためない対策」がポイントです。

免疫機能を維持するためにできることは?

免疫機能を維持することは、花粉やハウスダストへの過剰な反応の軽減につながります。基本となるのは、睡眠、食事、運動を整えることです。また、ストレスケアとしてリラックスする時間を持つことも免疫機能の維持をサポートします。さらに、免疫機能の維持に役立つ機能性表示食品などを取り入れるのもいいでしょう。ただし医薬品ではないため、症状が強い場合は医療機関の受診をご検討ください。

この記事の監修医師

武井 智昭

小児科医・内科医・アレルギー科医。2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

所属学会:日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定インフェクションコントロールドクター(ICO)、抗菌化学療法認定医、日本プライマリケア学会認定医、認知症サポート医、日本小児感染症学会認定医、日本臨床内科医会専門医、日本糖尿病学会認定医、一般社団法人 予防医療研究協会 監事、一般社団法人医療人材育成機構 理事