乾燥小じわの原因と対策とは?
目元・口元のスキンケアを紹介
乾燥小じわの原因と対策とは?目元・口元のスキンケアを紹介
目元や口元に現れる乾燥小じわは、エイジングの初期サインかもしれません。乾燥小じわの主な原因は肌の乾燥であり、目立たなくするには肌の保湿が有効です。
この記事では、乾燥小じわが現れる原因や他のしわとの違い、乾燥小じわを目立たなくするために効果的なスキンケアや生活習慣の見直しについて紹介します。
しわは乾燥小じわと真皮じわに分けられる
私たちが悩む「しわ」は、大きく2つに分けられます。1つは、肌の表面だけにできている浅いしわで「乾燥小じわ」と呼ばれるもの、もう1つは肌の奥まで変化がみられる深いしわで「真皮じわ」と呼ばれるものです。乾燥小じわの対処方法を知る前に、その原因と真皮じわとの違いを見ていきましょう。
乾燥小じわは角質層の潤い不足による浅いしわ

乾燥小じわは、表皮の最も外側にある角質層が、水分の不足により乱れてできる浅いしわです。細かく薄いしわができる見た目から、「ちりめんジワ」とも呼ばれます。
乾燥小じわはごく浅いもので、肌の土台である真皮に含まれるコラーゲンやエラスチンなどの成分には、深刻なダメージはほとんどみられません。
乾燥小じわは、目元や口元といった部位に特に発生しやすいという特徴があります。目元や口元はほかの部位に比べて皮膚が薄く、皮脂腺が少ないため、水分が逃げやすいためです。また、乾燥小じわの特徴として、肌を指でそっと引っ張ったときに消えること、あるいはお風呂上がりなど肌が潤っていると目立たなくなることなども挙げられます。
真皮じわは真皮のダメージによる深いしわ

真皮じわは、乾燥小じわよりも深く、対処しにくいしわです。
肌の土台である真皮に含まれるコラーゲンやエラスチンが、外部からのダメージを受けたり、破壊されたりすることで、深い溝ができてしまいます。そのため、真皮じわが一度できてしまうと自然に消えることはありません。
真皮じわの主な原因は、加齢による変化と、紫外線による光老化です。
真皮じわと乾燥小じわを比較すると、真皮じわは真皮の構造が壊れているものなので、元に戻すのは困難です。しかし、乾燥小じわは水分不足で角質層が乱れることによる一時的なものであり、適切な保湿によって目立たなくすることができます。
目元や口元が乾燥しやすい理由
乾燥小じわは目元や口元にできやすく、その原因は角質層の水分不足です。ここでは、目元や口元が乾燥しやすい理由を紹介します。皮膚の薄さと皮脂の少なさ
目元や口元の皮膚が薄いことが、乾燥を招く理由のひとつです。顔の皮膚は、体のほかの部位よりも薄いという特徴があり、その中でも目元や口元は特に角質層が薄くデリケートで、潤いを保つ力が低いとされます。
さらに、目元や口元は皮脂腺が少ないため、皮脂の分泌も少ないことも乾燥する原因のひとつです。皮脂は肌内部の水分が蒸散しすぎるのを防ぐ蓋の役割を果たしますが、皮脂が少ないと水分は逃げやすい状態になります。
加齢による潤い不足
年齢を重ねることも、肌の潤い不足を招く大きな原因です。肌の最も外側にある角質層には、水分を抱え込むために重要な成分である天然保湿因子(NMF)や、角質細胞の隙間を埋めて水分の蒸発を防ぐ細胞間脂質(セラミドなど)が存在します。
これらの成分は加齢とともに減ることが知られており、この成分が不足すると、肌が水分をキープする力が弱くなり、乾燥が進行してしまうのです。

間違ったスキンケアの習慣
肌に良かれと思って行っているスキンケアの習慣が、かえって乾燥を招いている場合があります。
例えば、汚れをしっかり落とそうとしてクレンジングや洗顔の際に強くこすると、角質層にダメージを与え、乾燥を招きます。特に、目元や口元は落ちにくいポイントメイクをこすりがちなので、注意が必要です。
また、熱すぎるお湯で洗顔することも、必要な皮脂まで奪ってしまうため乾燥の原因となります。さらに、化粧品を肌に無理に叩き込むような強いパッティングも、肌に不必要な刺激を与えて乾燥の原因になりかねません。
乾燥の原因と対策については、こちらの記事をご覧ください。
顔の乾燥を招く原因と対策とは?肌のために環境と生活習慣を見直そう
乾燥小じわを目立たなくするための正しいスキンケア
乾燥小じわの原因は角質層の水分不足であり、正しいスキンケアによって目立たなくすることが可能です。日々のスキンケアを見直すことで、肌の水分保持力を高め、乾燥小じわをケアしましょう。
クレンジングと洗顔のポイント
クレンジングと洗顔の方法によっては肌の乾燥を招くことがあります。乾燥を防ぐために、以下のようなポイントを意識してみてください。
・クレンジング
クレンジング料は洗浄力の強すぎるものは避け、ジェルやクリームなど肌に負担をかけにくいものを選ぶといいでしょう。特に目元や口元のポイントメイクはこすりがちですが、摩擦は乾燥の原因となるため、こすらずに浮かせて落とすことができるクレンジング料がおすすめです。
・洗顔
洗顔料はしっかり泡立て、肌と手のあいだに泡のクッションを置くようにしてこすらずに洗ってください。
・すすぎと拭き取り
すすぎは肌の温度に近い32~34℃のぬるま湯で、泡が残りやすい生え際やフェイスラインまで丁寧に行います。タオルで水分を拭き取るときも、肌に摩擦をかけずに優しく押さえると摩擦を防げます。
保湿と油分補給のポイント
乾燥小じわのケアにおいて、保湿と油分補給は欠かせません。
ここで最も重要なのは、最後に乳液やクリームなどの「油分」で蓋をすることです。水分だけを与えても、油分で蓋をしなければすぐに蒸散してしまい、角質層の潤いを保つことができず、乾燥小じわの原因となります。
洗顔後すぐに化粧水でたっぷりと水分を与え、続いて美容液で集中的なケアを行ったら、乳液やクリームを塗ってください。目元や口元など乾燥小じわが特に気になる部位には、乳液やクリームを塗った上から、さらに少量のアイクリームやバームを重ね付けして、集中的に水分蒸発を防ぎましょう。
乾燥小じわを目立たなくする化粧品の選び方
アイライナーやマスカラなどは、こすらなくてもお湯で落とせるフィルムタイプがおすすめです。フィルムタイプとは塗って乾くと耐水性のフィルムを形成するもので、このフィルムはお湯で分解するため、水では落ちませんがお湯で簡単に落とすことができます。落とす際にこすらなくて済むので、目元の肌に負担をかけにくいといえます。
また、化粧水や乳液、ジェル、クリームといった基礎化粧品を選ぶときには、「乾燥小じわを目立たなくする」という表示のあるものがおすすめです。これらは、日本化粧品工業会の定めるガイドラインにもとづき、乾燥による小じわを目立たなくする効果を確認する「効能評価試験」を実施しています。パッケージや製品情報にこの記載があるかどうかをチェックしてみましょう。
乾燥小じわを目立たなくするためのお手入れを今日から始めよう
乾燥小じわは、エイジングの初期サインといえます。肌の表面である角質層の潤い不足が主な原因で発生しますが、真皮のダメージによる真皮じわとは異なり、適切な保湿を行うことで目立たなくすることができます。
乾燥小じわを目立たなくするためには、まず肌に摩擦を与えないクレンジング・洗顔を徹底し、化粧水で水分を与えた後に乳液やクリームなどの油分で蓋をする保湿が欠かせません。
「乾燥小じわを目立たなくする」という表示がある化粧品の活用や、正しいスキンケアといった乾燥小じわ対策を、今日から実践してみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
乾燥小じわと真皮じわの違いは何ですか?
乾燥小じわは、肌の表面である角質層の水分不足が原因でできる浅いしわで、肌を引っ張ったり、肌が潤ったりすると目立たなくなります。これに対し、真皮じわは肌の土台である真皮に含まれるコラーゲンやエラスチンが破壊されるとできる深いしわで、一度できると自然に消えることはありません。
目元や口元に乾燥小じわができるのはなぜですか?
目元や口元に乾燥小じわができやすいのは、他の部位に比べて特に皮膚が薄くデリケートで、水分が逃げやすいためです。特に目元は皮脂腺が少ないため、皮脂が水分の蒸散を防ぐ働きが低く、乾燥小じわが発生しやすい部位といえます。
化粧水や美容液で乾燥小じわを目立たなくできますか?
乾燥小じわは水分不足が原因であるため、化粧水や美容液で水分を与えれば目立たなくすることができます。しかし、水分を与えただけではすぐに蒸散してしまうため、化粧水や美容液の後には、必ず乳液やクリームなどの油分で蓋をすることが重要です。
また、化粧品を選ぶときには、「乾燥小じわを目立たなくする」という表示を目安にするといいでしょう。
この記事の監修医師
松田明子
専門は美容皮膚科、腎臓内科、内科。
東京女子医科大学卒業。大学病院、都内総合病院勤務を経て2017年都内美容クリニック院長に就任。
2023年3月よりsenshin clinicの美容皮膚科医長に就任。
所属学会:日本内科学会(認定医)、日本透析医学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本再生医療学会(会員)、日本抗加齢学会(会員)、日本美容皮膚科学会(会員)