乾燥肌の原因は更年期?
更年期の肌への影響とセルフケア・対策を紹介
乾燥肌の原因は更年期?更年期の肌への影響とセルフケア・対策を紹介

公開日:2026年3月24日 更新日:2026年3月24日
乾燥肌の原因は更年期?更年期の肌への影響とセルフケア・対策を紹介

加齢により、顔だけでなく、これまで感じなかった腕や背中、すねなどが乾燥しやすくなったと感じる方もいるのではないでしょうか。こうした乾燥には、加齢だけではなく、更年期に伴う肌の変化も関係しているかもしれません。

この記事では、更年期に起こる体の変化と肌への主な影響を解説します。また、更年期に乾燥してしまう肌をいたわるための、セルフケアのポイントについても見ていきましょう。

更年期に起こる変化

12歳前後から始まる生理(初経)は、50歳頃に終了(閉経)するのが一般的です。更年期とは閉経前後の約10年間、45~55歳頃を指しますが、もっと早く更年期の症状が現れる人もいます。

閉経前後には卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少します。一方で、脳にある視床下部と下垂体は女性ホルモンを分泌させる命令を出し続けますが、女性ホルモンを分泌する機能は十分に働けないため、分泌量は増えません。
この一連の行き違いが自律神経に影響し、バランスを乱してしまうため、ほてりや冷えのぼせ、動悸といったさまざまな症状が現れます。

更年期による肌への主な影響

肌は加齢により変化していきますが、特に45~55歳頃には更年期による影響もみられます。ここでは、更年期による肌への影響を見ていきましょう。

肌の潤い・ハリの低下

エストロゲンは、生理や妊娠だけでなく、肌内部でのヒアルロン酸やコラーゲンの生成にも関わる女性ホルモンです。

ヒアルロン酸やコラーゲンは肌の水分保持や弾力維持に重要な役割を果たしていますが、更年期にエストロゲンが減少すると、これらの成分の生成が減り、肌の潤いやハリが低下します。

また、肌は常に生まれ変わっており、そのためには血流によって運ばれる栄養素や水分が必要です。ところが更年期には血行不良が起こりやすく、栄養素や水分が不足してしまうと肌が乾燥したり、古い角質が溜まりやすくなったりします。
そのため、更年期にはこれまで以上に保湿を意識したスキンケアが大切といえるでしょう。

皮脂分泌とバリア機能の低下

加齢に伴って肌の皮脂腺の働きは低下しますが、更年期による血行不良が重なるとさらに皮脂の分泌量が低下することがあります。
皮脂分泌の減少によって肌の表面の油分が不足すると、肌の内側の水分が蒸散しやすくなり、乾燥につながります。

また、皮脂膜の減少によって肌のバリア機能も低下しがちです。バリア機能とは、肌表面の皮脂膜や、角質細胞の内部にある天然保湿因子(NMF)、角質細胞の隙間を埋めるように存在する細胞間脂質(セラミドなど)が一体となって肌を外部刺激から守り、水分が蒸散するのを防ぐ機能を指します。バリア機能が低下した肌は乾燥が進むだけでなく、外部刺激に敏感になり肌トラブルを起こしやすくなるため、刺激を避け、潤いを補うケアが重要です。

更年期症状による肌への影響

更年期には自律神経のバランスが乱れやすく、急に大量の汗をかくことがあります。大量の汗をかくと肌水分が蒸散しやすくなり、肌の乾燥につながりがちです。

更年期にはストレスを強く感じやすい人もおり、ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れが血行不良や皮脂分泌の低下を招き、肌が乾燥する原因になります。心身のケアをいっしょに行うことが、肌の乾燥対策にもつながるでしょう。

更年期の乾燥肌をいたわるセルフケア

更年期の乾燥肌をいたわるには、スキンケアだけでなく心身のケアも欠かせません。ここでは、手軽にできるセルフケアを紹介します。

スキンケアは潤い重視

更年期の肌には、潤いを重視したスキンケアが大切です。

入浴や洗顔に熱いお湯を使うと、肌の油分が奪われてしまい、乾燥が進んでしまいます。入浴は38~40℃、洗顔は32~34℃のお湯を目安にしましょう。
入浴後はタオルで優しく押さえるように水分を拭き取り、すぐに保湿してください。顔は化粧水、乳液、クリームで保湿し、ボディにも忘れずに化粧水や乳液を塗ります。時間がない場合でも、全身をまんべんなく潤すことができるミストタイプも便利です。

さらに、加湿器を使って室内の湿度を保つことで、肌の乾燥を防ぐ効果が期待できます。

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ストレス軽減で自律神経のバランスを整える

ストレスを軽減し、自律神経のバランスを整えることも大切なセルフケアです。深呼吸や軽い運動をする他、アロマを楽しんだり、趣味の時間を持ったりしてストレスを軽減し、自律神経のバランスを整えましょう。

質の良い睡眠も、自律神経のバランスをとるために有効です。寝る前にスマートフォンを見たり、カフェインやアルコールを摂取したりすると睡眠の質低下につながるため、控えることをおすすめします。

肌の潤いを支える栄養素を摂取する

肌の潤いを支える栄養素を意識して摂取することも大切です。具体的には、以下のような栄養素があります。

<肌の潤いを支える栄養素>
・たんぱく質:肌のハリを支えるコラーゲンや天然保湿因子の材料。鶏むね肉や魚(サケ・マグロ)、卵、大豆製品(納豆・豆腐)に多く含まれます。
・セラミド:角質層に存在し、バリア機能を支える成分。こんにゃく、米、大豆製品、牛乳に含まれます。
・必須脂肪酸(オメガ3系脂肪酸・オメガ6系脂肪酸):細胞膜の構成成分。青魚、アマニ油、えごま油、ナッツ類、植物油に含まれます。
・ビタミンA:皮膚や粘膜の健康に関わる栄養素で、肌の生まれかわりに不可欠。レバー、うなぎなどに多く含まれます。
・ビタミンC:抗酸化作用により紫外線などのダメージから肌を守る他、コラーゲン生成に欠かせない成分。パプリカ、ブロッコリー、キウイなどに含まれます。
・ビタミンE:強力な抗酸化作用を持ち、特に肌の細胞膜の酸化を防ぎます。多く含まれる食品は、ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ)、植物油(ひまわり油、サフラワー油)などです。

乾燥肌にいい食べ物については、こちらの記事をご覧ください。
乾燥肌にいい食べ物とは?潤い美肌のための栄養素と食習慣を紹介

その他、更年期の肌の健康に役立つとして注目されている成分がエクオールです。大豆イソフラボンが腸内で分解されてできる成分で、女性ホルモンに似た働きをするとされています。

これらの栄養素は、基本は食事からの摂取を優先することが望ましいですが、不足してしまう場合はサプリメントやで補うのも一案です。また、紹介した栄養素とは別に、肌の乾燥を緩和する機能がある機能性表示食品の活用を検討してもよいでしょう。

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更年期の肌を、適切なセルフケアで乾燥から守ろう

更年期を迎えると、体の変化だけではなく肌の乾燥も気になることがあります。この時期の対策として、外側からのスキンケアだけではなく、自分の体の変化を知って心身のセルフケアに取り組むことが大切です。

正しい知識とセルフケアで更年期に向き合い、すこやかで潤いのある肌を保ちましょう。

よくある質問(FAQ)

40代~50代で乾燥肌を感じやすくなるのはなぜですか?

更年期(閉経前後の約10年間、45~55歳頃)では、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少します。エストロゲンはヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進するため、減少すると肌の潤いやハリが低下し、乾燥を感じやすくなります。加齢による皮脂分泌の減少やバリア機能の低下も重なり、40代~50代では乾燥肌を感じる方が多くなるのです。

更年期のスキンケアで、特に気をつけることはありますか?

潤いを重視したスキンケアが大切です。入浴や洗顔はぬるめのお湯で行い、終わったらすぐに化粧水・乳液・クリームで保湿してください。顔だけでなくボディも忘れずに保湿し、室内の湿度を保つために加湿器を活用するのもおすすめです。

更年期の乾燥肌対策として、日常生活で意識したいことは何ですか?

スキンケアに加え、ストレス軽減や質の良い睡眠で自律神経のバランスを整えること、たんぱく質やビタミン類、エクオールなど肌の潤いを支える栄養素を食事から摂取することが挙げられます。心身のケアをいっしょに行うことで、乾燥肌の予防・改善につながるでしょう。

この記事の監修医師

松田明子

専門は美容皮膚科、腎臓内科、内科。東京女子医科大学卒業。大学病院、都内総合病院勤務を経て2017年に都内美容クリニック院長に就任。2023年3月よりsenshin clinicの美容皮膚科医長に就任。現在は都内美容クリニック勤務。

所属学会:日本内科学会(認定医)、日本透析医学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本再生医療学会(会員)、日本抗加齢学会(会員)、日本美容皮膚科学会(会員)