美肌にいい運動とは?
肌がきれいになる理由と運動のポイントを紹介
美肌にいい運動とは?肌がきれいになる理由と運動のポイントを紹介
適度な運動は心と体をリフレッシュさせてくれます。さらに、運動は美肌にも役立つということをご存じでしょうか?
この記事では、運動と美肌の関わり、美肌を意識した運動の種類と続け方、運動時・運動後のスキンケアについて紹介します。無理のない強度で、運動と肌ケアをいっしょに習慣化するヒントをまとめましたので、ぜひ日常に取り入れてみてください。
運動と美肌の関係
運動が健康にいいことはよく知られていますが、なぜ肌にもいいのでしょうか。ここでは、筋肉を動かすことによる肌への影響を紹介します。
筋肉を動かすことで血流が増える
運動で筋肉が収縮すると周辺の静脈が圧迫され、血液が体の末端から心臓に向かって押し出されます。運動中は筋肉の収縮と弛緩が繰り返されるため、そのたびに血液が送り出され、末梢の血流が増えるのです。
血流は皮膚に水分や栄養素を運ぶ役割を持つことから、血流が増加すると肌のターンオーバーが促進されると考えられます。
ターンオーバーとは、肌が一定の周期で新しい細胞に生まれ変わるサイクルのことです。肌細胞は表皮の一番下の基底層で生まれ、徐々に表面へと押し上げられて、垢などとしてはがれていきますが、このサイクルには血液が供給する水分や栄養素が欠かせません。
筋肉から「美肌ホルモン」が分泌される
筋肉を動かすと分泌される物質が、美肌に関わる可能性が指摘されています。
その物質が「マイオネクチン」で、筋肉内で分泌されるたんぱく質のひとつです。マイオネクチンはホルモン(生理活性物質)のような働きを持ち、真皮でのメラニン生成を抑えたり、炎症関連の因子の増加を抑えたりする可能性が研究によって示唆されているため、「美肌ホルモン」と呼ばれることもあります。
運動により自律神経のバランスが整う
適度な運動は、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。自律神経は、体を活動モードにする交感神経と、休息モードにする副交感神経の2つから成り立っており、この2つの神経が適切に切り替わることで体のコンディションが保たれるのです。自律神経のバランスが整い、しっかりと休息モードに切り替わると体の末端の血流が良くなり、肌にもいい影響を与えます。
また、適度な疲労感を伴う運動は、睡眠の質を維持するためにも重要です。睡眠不足は肌の修復力を低下させると考えられており、ターンオーバーの乱れを招くこともあります。一方で、ハードな運動は寝つきを悪くすることもあるため、ほどほどの強度で行うようにしましょう。
適度な運動と睡眠の関係については、こちらの記事をご覧ください。
眠れないときの対処法は?おすすめの食べ物・飲み物、生活習慣を紹介
美肌を意識した運動のポイント
美肌を目指すなら、ときどきハードな運動をするのではなく、軽い運動を継続することが大切です。ここでは、運動の組み合わせ方と、続けるための工夫を紹介します。
運動の種類を組み合わせる
運動は、強度やタイミングによって期待される効果が変わってきます。おすすめは、強度やタイミングの違う運動を組み合わせることです。例えば、スクワットや腕立て伏せなどの「自重トレーニング」、ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなどの「有酸素運動」、階段の利用や掃除など、生活の中で筋肉を動かす「ながら運動」を組み合わせる方法があります。
■運動の種類とポイント
| 運動の種類 | 運動の効果 | 実施のポイント |
|---|---|---|
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自重トレーニング (スクワット・プッシュアップ・腹筋など、自分の体重を負荷として行う運動) |
・大きな筋肉群を使い、筋肉量の維持・増加を図る。 ・血流やマイオネクチン分泌の底上げが期待できる。 |
・最初は10回程度の軽い負荷から始め、限界を感じる手前まで徐々に回数やセット数を増やす。 ・毎日行う必要はなく、週1〜2回を目安にする(筋肉の回復時間を確保するため)。 ・姿勢が崩れやすいときは鏡や動画を参考にし、ひざや腰に痛みが出る前にフォームを見直す。 |
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有酸素運動 (ウォーキング・水中歩行・踏み台昇降・自転車など、息が上がる程度の強度で継続する運動) |
・筋肉の継続的な収縮により、心肺機能の維持・向上が期待できる。 |
・会話はできるが歌いにくい程度(中強度)のペースを保つ。 ・週3〜4回を目安に、ひざ・腰への負担が少ない種目を選ぶ。 ・雨天時は室内歩行や踏み台昇降に切り替え、継続を優先する。 ・息が切れるほど強度が高い場合はペースを落とす。屋外では路面・段差に注意する。 |
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ながら運動 (生活動作に組み込む運動や、すきまの短時間で行う運動) |
・運動習慣のない人でも取り入れやすく、ほかの運動との組み合わせ効果も期待できる。 ・1日の合計身体活動量を底上げできる。 |
・階段を使う・掃除の動作を大きくするなど、日常の動きを意識的に大きくする。 ・テレビCM中にスクワット、在宅勤務の合間に首肩まわりを動かすなど、短時間で複数回行う。 ・日常の中でできることを見つけて毎日行う。 |

続けるための工夫をする
運動はハードな運動を長時間やればいいというものではなく、週に数回・1回20~30分など、無理のないペースで始めて習慣化することが大切です。
週の目標歩数を決める、通勤で一駅分歩くなど、生活に組み込みやすい形から始めるといいでしょう。月ごとに目標を少しだけ上げるといったように段階的に負荷を調整すると、挫折しにくくなります。
歩数計やスマートフォンのアプリで進捗を可視化すると達成感が得られ、継続しやすくなるのでおすすめです。
運動時に意識したいスキンケア
運動は肌にいい影響を与える一方、運動時の紫外線や汗、摩擦が肌に負担をかけることもあります。美肌を意識するなら、運動前後のスキンケアをセットで考えると安心です。
紫外線対策
屋外で運動するときは、日焼け止めや帽子、袖・脚のカバーなど、紫外線から肌を守る工夫をしてください。日焼け止めは汗で落ちやすいため、1時間ごと、またはタオルで汗を拭いたあとなど、タイミングを決めて塗り直すといいでしょう。
水面近くやアスファルトなど、照り返しが強い場所では日陰のルートを選んだり、日差しの弱い時間帯を選んだりするのも有効です。
汗をかいたあとのスキンケア
汗の成分が肌に長く残ると刺激になりやすいほか、汗といっしょに肌内部の水分が蒸散し、乾燥を感じやすくなることもあります。運動後は、早めにやわらかいタオルで軽く押さえるように汗を拭き、必要に応じて洗顔や入浴で清潔を保ちましょう。
応急的なケアとしては汗拭きシートも有効ですが、顔を拭くときには「顔用」と書いてあるものを使い、アルコール配合のものは避けてください。
洗顔の際は強くこすらず、洗顔料をたっぷり泡立ててやさしく洗い流すことが大切です。タオルで軽く押さえるように拭いたら、すぐに化粧水や乳液・クリームで保湿しましょう。
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美肌のために、運動とスキンケアを習慣にしよう
美肌を目指すなら、適度な運動を継続するのがおすすめです。筋肉を動かすことで血流が促され、水分や栄養素が皮膚に届きやすくなるほか、いわゆる「美肌ホルモン」の分泌も期待されます。
運動を継続するには、自重トレーニング、有酸素運動、ながら運動を組み合わせ、無理のない強さから始めるといいでしょう。
また、美肌のための運動で肌を傷めないよう、屋外では紫外線対策を徹底し、汗をかいたあとは洗浄と保湿を欠かさないでください。ご自身の体力とスケジュールに合わせ、今日から試せる運動を選んでトライしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
運動が美肌につながる理由は何ですか?
運動が美肌につながるのは、運動で血流が増加すること、自律神経のバランスが整い、睡眠の質が上がることなどが、肌に良い影響を与えるからです。また、運動をすると筋肉内で分泌されるマイオネクチンというたんぱく質は、美肌との関連性が注目されています。
運動を継続するためのコツはありますか?
運動を継続するためのコツは、いきなりハードな運動をするのではなく、週に数回・短時間から始めることです。また、歩数計やアプリで運動を記録すると達成感が得られ、継続の手助けになります。カレンダーに運動予定を書き込む、寝る前に運動着をセットしておく、雨の日は屋内でできる運動に切り替えるなど、行動のハードルを下げる工夫も有効です。
運動前後のスキンケアで気をつけることはありますか?
運動前には、日焼け止めをきちんと塗り、タイミングを決めてこまめに塗り直してください。
運動後には汗を早めに拭き、必要なら洗顔や入浴で清潔を保つことが大切です。洗顔の際はこすらずたっぷりの泡で洗い、すぐに化粧水や乳液・クリームで保湿しましょう。汗をかいたまま長時間放置すると肌にダメージを与えることがあるため、早めのスキンケアが肝心です。
この記事の監修
松田明子
専門は美容皮膚科、腎臓内科、内科。東京女子医科大学卒業。大学病院、都内総合病院勤務を経て2017年に都内美容クリニック院長に就任。2023年3月よりsenshin clinicの美容皮膚科医長に就任。現在は都内美容クリニック勤務。
所属学会:日本内科学会(認定医)、日本透析医学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本再生医療学会(会員)、日本抗加齢学会(会員)、日本美容皮膚科学会(会員)
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