肌が老化する原因は?
光老化や加齢、生活習慣に着目した対策を紹介
肌が老化する原因は?光老化や加齢、生活習慣に着目した対策を紹介
年齢を重ねると、若いときに比べて肌のハリが低下したり、シミやしわが増えたりするのは自然なことです。ですが、肌の老化は年齢だけで決まるのではなく、紫外線や生活習慣の積み重ねにも影響されることをご存じでしょうか。
この記事では、肌が老化する原因と対策について、光老化、加齢、生活習慣の3つの観点で紹介します。若々しい肌を保つために、今日から実践してみましょう。
肌が老化する主な原因
肌の老化とは、ハリ・弾力・水分保持機能などが徐々に低下していく変化のことです。この変化は、しわ、シミ、たるみ、乾燥、くすみといった見た目の変化として表れます。
肌が老化する主な原因として考えられるのは、日々紫外線を浴びることによる光老化、加齢に伴う肌内部の変化、睡眠・栄養・喫煙など生活習慣の影響の3つです。中でも光老化は顔の老化印象に大きく関与するといわれ、加齢や生活習慣の乱れが重なると、変化がさらに進みやすくなります。
つまり、年齢だけのせいにするのではなく、日中の過ごし方やスキンケア習慣まで含めて見直すことが、老化印象の対策として重要です。
紫外線による光老化
光老化とは、紫外線を継続的に浴びることで肌にダメージが蓄積し、老化が進む現象のことです。日焼けだけでなく、将来的なハリ不足やシミの目立ちやすさにもつながるため、毎日の対策が重要です。
光老化のメカニズム
紫外線は、肌表面だけでなく肌内部にも影響を及ぼします。
紫外線とは、太陽から地球に届く可視光線のことで、波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cなどに分けられています。
UV-Aは波長が長く、表皮を通過して真皮の深い層まで届きやすいのが特徴です。肌表面が赤くなる日焼け(サンバーン)は起こしにくい一方で、真皮でハリを保つ役割を担うコラーゲンやエラスチンを変性させることで、ハリの低下を招く可能性があります。
UV-Bは波長が短く、主に表皮に作用します。肌表面が赤くなる日焼けを起こしやすく、肌の乾燥を促進するほか、メラニン生成を促進してシミを招きやすいのも特徴です。
UV-Cはかなり波長が短く、オゾン層に遮られるため地表までは届きません。
UV-Aがハリを低下させ、UV-Bが乾燥やシミを招くことで、肌の老化印象が促進されるのです。

光老化への対策
光老化への基本的な対策は、日焼け止めを毎日使うことです。曇りの日や冬場でも紫外線は降り注いでおり、特にUV-Aは窓ガラスを透過するため、室内で過ごす日でも日焼け止めは欠かせません。
外出時は、日焼け止めに加えて帽子・日傘・サングラスを使い、物理的に肌の露出を減らしてください。屋外では汗や摩擦で日焼け止めが落ちやすいため、数時間おきに塗り直すことも大切です。特に水辺や雪面では、照り返しにより紫外線を浴びる量が著しく増加するため、日焼け止めの数値が高いものやウォータープルーフタイプを使うことをおすすめします。
また、できるだけ日陰側を歩く、強い日差しの時間帯を避けて外出するといった行動面の配慮も取り入れていきましょう。
加齢による肌の老化
肌の老化といえば、加齢も大きな原因のひとつです。ここでは、年齢を重ねて肌が変化するメカニズムと、変化に応じたお手入れなどの対策を紹介します。
加齢による変化のメカニズム
加齢により肌内部で起きる変化のひとつが、ヒアルロン酸やコラーゲンの減少です。ヒアルロン酸は表皮や真皮に存在し、1gで2L~6Lもの水分を蓄えることが可能ですが、加齢とともに体内の量が減少していくことがわかっています。また、真皮にあるコラーゲンは肌の弾力を支える成分ですが、同様に加齢とともに減少します。

出典:Longas MO.et al.: Evidence for the structural changes in dermatan sulfate and Hyaluronic acid with aging.
Referring the data from ”Cargo-hydr.Res1987;159:127~136”, “Shuster et al.Br J Dermatol.1975.93.639”
また、更年期になると血行不良や皮脂分泌の減少が起こりがちです。
血行不良はターンオーバー(肌が一定の周期で新しい細胞に生まれ変わるサイクル)の乱れを招き、古い角質が残ることで、ごわつきやくすみ、乾燥感につながることがあります。
また、皮脂分泌の低下は乾燥に直結するほか、肌のバリア機能(肌表面の皮脂膜や角質内の成分が一体となって、肌を外部刺激から守ったり水分が蒸散するのを防いだりする働き)が低下することがあります。
更年期の肌への影響については、こちらの記事をご覧ください。
乾燥肌の原因は更年期?更年期の肌への影響とセルフケア・対策を紹介
加齢による変化への対策
加齢そのものは止められないため、対策としては年齢に応じたスキンケアが重要です。特に、保湿に気を使う必要があります。
乾燥による小じわは老けた印象を強めるため、「乾燥小じわを目立たなくする」と記載されているスキンケア用品を使って保湿することをおすすめします。
季節や肌の調子によって、スキンケア用品を見直すことも重要です。ただし、一度にすべてのスキンケア用品を入れ替えることは肌トラブルのリスクが高いので、低刺激の基本ケアを続けながら肌状態に合わせて1品ずつ変えていきましょう。美容液やクリームなどの保湿アイテムを追加するときは、段階的に加えます。また、クリームや美容液の付け方を調整し、朝は軽め、夜は重ねづけするといった方法もおすすめです。
乾燥小じわを目立たなくするオールインワン美容ジェル「キユートピア ヒアロワン」はこちら!
ポイントケアにも使える高分子ヒアルロン酸配合美容液「キユートピア ピュアヒアロ」はこちら!
生活習慣による肌の老化
肌の老化印象は、毎日の食事、飲酒や喫煙といった習慣、睡眠などにも左右されます。加齢だけに注目せず、生活習慣を整えると、肌の見え方が変わってくるかもしれません。
肌の老化を促進する食事や生活習慣
偏った食事や極端なダイエットは、肌の水分や栄養不足を招き、老化印象を強めることが知られています。一方、糖分の過剰摂取は肌の糖化を進行させることで、ハリや弾力の低下、くすみにつながる可能性があります。
また、過度の飲酒は利尿作用で体内の水分が失われやすく、肌の乾燥を進めることがありますので注意が必要です。
肌の糖化については、こちらの記事をご覧ください。
肌の糖化とは?メカニズムと肌への影響、対策のポイントを紹介
生活習慣では、喫煙や睡眠の質にも注意が必要です。
喫煙は血行不良を招くほか、体内のビタミンCを破壊するため肌に悪影響を与えることが知られています。
睡眠不足は肌のターンオーバーに悪影響を与え、肌の修復力を低下させます。また、強いストレスによってホルモンバランスが乱れ、肌のバリア機能を低下することもあるでしょう。
睡眠不足やストレスと肌の関係については、こちらの記事をご覧ください。
顔の乾燥を招く原因と対策とは?肌のために環境と生活習慣を見直そう
生活習慣の見直しと対策
肌の老化を最小限にするためには、生活習慣の見直しが重要です。
食事は規則正しく、バランスよく食べることが基本といえます。肌を作るもととなるたんぱく質、ビタミン、ミネラルを意識し、糖分の過剰摂取は避けてください。飲酒は頻度と量を調整し、飲酒時は水をこまめにとると水分不足の対策になります。
喫煙は肌だけではなく、健康にも百害あって一利なしといえますので、止めることをおすすめします。
そして、睡眠は肌のための時間ととらえて、できるだけ一定の時間を確保しましょう。寝室は好きなアロマなどを使ってリラックス空間にし、肌をナイトクリームなどで保湿して質の高い睡眠を目指すのもおすすめです。
肌の老化の原因を知り、変化に応じた対策を続けましょう
しわ、シミ、たるみ、乾燥、くすみなど、年齢を重ねると肌の変化が気になり始めます。肌の老化の主な原因は、光老化、加齢、生活習慣などです。
加齢そのものを止めることはできませんが、変化に応じた対策を続けて、肌の老化を最小限にしていきましょう。
特に、光老化に対する日焼け対策、年齢に応じたスキンケア、生活習慣の見直しは重要です。そして何より、若々しさを保とうとする意識を常に持ち、継続していくことが欠かせません。
まずは1週間、続けやすい形で試してみてください。無理のない範囲で継続することが、将来の肌印象を整える近道になるでしょう。
よくある質問(FAQ)
肌の老化の主な原因は何ですか?
肌の老化の主な原因として考えられるのは、紫外線による光老化、加齢による肌内部の変化、生活習慣の影響の3つです。どれか1つではなく、複数が重なることでしわ、シミ、たるみ、乾燥、くすみなどが目立ちやすくなります。特に日中の紫外線は毎日の累積が大きいため、年齢にかかわらず早めに対策を始めるのがおすすめです。
日焼け止めだけで光老化は防げますか?
光老化を防ぐには日焼け止めの使用が重要ですが、日焼け止め単独よりも、帽子・日傘・サングラスとの併用が効果的といえます。
ただし、曇りの日や室内でもUV-Aは肌に届くため、日焼け止めを毎日の習慣として続けることが前提です。日焼け止めは外出先でも塗り直せるよう、携帯しましょう。
加齢による変化にはどう対策すればいいですか?
加齢そのものを止めることはできないため、年齢による変化に応じたスキンケアが重要です。特に、十分な保湿を心掛けましょう。「乾燥小じわを目立たなくする」と記載されているスキンケア用品を使うのもおすすめです。
スキンケア用品を見直すときは、一度にすべてのスキンケア用品を入れ替えると肌トラブルを招きやすくなる可能性があります。低刺激の基本ケアを続けながら肌状態に合わせて1品ずつ調整してみてください。
この記事の監修
松田明子
専門は美容皮膚科、腎臓内科、内科。東京女子医科大学卒業。大学病院、都内総合病院勤務を経て2017年に都内美容クリニック院長に就任。2023年3月よりsenshin clinicの美容皮膚科医長に就任。現在は都内美容クリニック勤務。
所属学会:日本内科学会(認定医)、日本透析医学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本再生医療学会(会員)、日本抗加齢学会(会員)、日本美容皮膚科学会(会員)
※監修の情報は、掲載時点のものです
※掲載している情報は、記事公開時点のものです