ハウスダスト対策は拭き掃除と環境づくりが大切!
効果的な方法を紹介
ハウスダスト対策は拭き掃除と環境づくりが大切!効果的な方法を紹介
毎日掃除をしているつもりでも、なぜか家の中で鼻がムズムズしたり、鼻グズが止まらなかったりすることはありませんか?その原因のひとつは、目に見えないほど微細な「ハウスダスト」かもしれません。
ハウスダストとは、室内にあるチリやホコリの中でも特に小さなもののことで、一般的には1mm以下の室内のチリやホコリのうち目に見えにくい微細な粒子の総称です。ハウスダストにはダニの死骸やフン、カビ、細菌、ペットの毛といったさまざまな物質が含まれており、鼻の不快感を引き起こす可能性があります。
この記事では、ハウスダストを室内に溜めないための正しい掃除方法や、効率的な掃除の順番、そしてハウスダストが発生しにくい環境づくりのポイントについて紹介します。
ハウスダスト対策の基本となる掃除のやり方
最も基本となるハウスダスト対策は、ハウスダストを室内に溜めておかないことです。つまり、こまめな掃除が最大の防御策となりますが、実はやり方を間違えるとハウスダストを周囲に撒き散らすため逆効果といえます。
掃除の方法は拭き掃除がメイン
ハウスダストは非常に軽く、わずかな空気の動きでもすぐに舞い上がってしまいます。そのため、固く絞った濡れ雑巾やモップで「静かに拭き取る」のが最も効率的です。いきなり掃除機をかけたり、乾いた布でから拭きしたりするのは、床に積もったハウスダストを空中に舞い上げてしまうためおすすめできません。舞い上がったハウスダストが再び床に落ちるまでには数時間を要するため、効率が非常に悪くなります。
特にフローリングの溝や部屋の隅はホコリが溜まりやすいため、力を入れすぎず、表面をスッと撫でるように滑らせてキャッチするのがポイントです。拭き掃除で大きなホコリや微細なチリを取り除いた後、残ったゴミを掃除機で吸い取るようにしましょう。
掃除の手順は「上から下、奥から手前」
効率良くハウスダストを除去するためには、掃除の手順も重要です。基本は「高い場所から低い場所へ」です。まず棚の上や照明器具、カーテンレールなどの高い場所にあるホコリを落とし、次に机などを掃除して、最後に床を仕上げることで、二度手間を防ぎながら部屋全体を清潔に保てます。
また、部屋の中の移動は「奥から手前」を意識してください。窓際や部屋の突き当たりから入り口に向かって、後退しながら掃除を進めます。こうすることで、自分がせっかく掃除した場所を再び踏んで汚したり、歩く際の振動でホコリを舞い上げたりせず、効率的にハウスダストを外へ追い出せるでしょう。

掃除のタイミングは朝一番か帰宅直後
人が室内で動いているあいだ、ハウスダストは人の動きや空気の流れに乗って常に浮遊しています。浮遊しているハウスダストを掃除機や雑巾でキャッチするのは至難の業です。
狙い目は、就寝中や外出中など、部屋に動きがない状態が数時間続いた後の時間帯です。部屋に動きがない時間帯に、空中に舞っていたホコリは床に積もるため、一気に除去しやすくなります。そのため、朝起きてすぐ、あるいは帰宅して室内を歩き回る前に拭き掃除を行うのが、ハウスダスト対策として最も理にかなっています。
ハウスダストを溜めないためのポイント
掃除を効率化すると同時に、ハウスダストが発生・蓄積しにくい環境を整えることも重要です。場所別のケアや、室内環境のコントロール方法を見ていきましょう。
寝室:寝具まわりを重点的にケアする
家の中でも特にハウスダストが溜まりやすいのが寝室です。寝室には布団や毛布、カーテンといった布製品が多く、そこから発生する糸くずや綿ボコリがハウスダストとなることがあります。
また、寝室はダニにとっても繁殖しやすい環境です。ダニは人が寝ているあいだに出るフケや垢、汗などをエサとするため、寝具のあるところに生息しやすく、その死骸やフンが微細なハウスダストとなるのです。
シーツや枕カバーは、週に1回を目安に洗濯しましょう。布団本体は、定期的に布団乾燥機で加熱してダニ対策を行った後、布団クリーナーや掃除機をゆっくり動かして両面を丁寧に吸引します。
これから寝具を新調する場合は、繊維の隙間が小さくダニが通り抜けにくい「防ダニ加工」が施された製品を選ぶのもおすすめです。
リビング:布製品への付着を防ぐ
リビングにあるカーテンや布製のソファは静電気を帯びやすく、空気中のハウスダストを引き寄せて吸着してしまいます。掃除機での吸い取りに加え、衣類用の静電気防止スプレーを活用すると、ホコリの付着自体を抑えることができます。
特にカーテンは、開閉するたびに付着したホコリを室内に舞い上げてしまうため、年に数回は丸洗いするのが理想的です。頻繁な洗濯が難しい場合は、こまめに粘着ローラーを使って、表面のホコリを軽く取り除きましょう。
じゅうたん:毛足に入り込んだホコリをかき出す
じゅうたんなどの毛足の長い敷物は、繊維の奥深くにハウスダストが入り込むとなかなか取れません。掃除機をかける際は、毛足を逆立てる方向にヘッドを動かし、1メートルあたり5秒~10秒ほどかけて、同じ場所を2〜3往復するイメージで吸い出すのがコツです。
室内環境:湿度と空気の流れを整える
ハウスダストに含まれるダニは、温度25~30℃、湿度60%以上で繁殖しやすいといわれます。一方で、湿度が40%を下回って乾燥しすぎると、ホコリが非常に舞い上がりやすくなります。加湿器と除湿機を使い分け、年間を通して湿度40~60%を目安にキープしましょう。

また、空気の入れ替えも大切です。換気をする際は窓を2箇所以上開けて空気の通り道を作り、1回5分程度の換気を1日数回行います。特に掃除中や掃除が終わった直後は、舞い上がった微細なハウスダストを外へ逃がすために、意識的に換気を行うことが大切です。
収納・レイアウト:ホコリの溜まり場を作らない
床に雑誌や小物を直置きすると、その周囲にホコリが溜まりやすくなるだけでなく、掃除の手間が増えて磨き残しの原因になります。できるだけ床面を露出させるレイアウトを意識し、物は収納棚に収めるようにしましょう。また、家具と壁のあいだにわずかな隙間があるとホコリが溜まりやすいため、ぴったりくっつけるか、あえて掃除機が入りやすい程度に離すといった工夫も有効です。
正しいハウスダスト対策を習慣化して快適に過ごそう
ハウスダスト対策の基本は、正しいやり方で掃除をすることです。拭き掃除をメインにして効率的な順序で掃除をすることで、室内のハウスダストを舞い上がらせず、効率的に外に追い出せます。
また、掃除だけでなく、ダニを繁殖させない湿度管理や、布製品への対策、ホコリを溜めないレイアウトなど、環境そのものを見直すことも大切です。こうした習慣を1つずつ取り入れることで、ハウスダストに悩まされない、すこやかで快適な住空間を維持しましょう。
もし、対策をしていてもハウスダストによる鼻グズなどの不快感が気になる場合は、体の内側からアプローチする機能性表示食品などを補助的に活用するのもおすすめです。
よくある質問(FAQ)
寝室はなぜハウスダストが溜まりやすいのですか?
寝室にハウスダストが溜まりやすいのは、布団や毛布、カーテンといった布製品が多く、そこから発生する糸くずや綿ボコリが溜まりやすいためです。また、寝ているあいだに出るフケや垢をエサにするダニが繁殖しやすく、その死骸やフンが微細なハウスダストとなって蓄積しやすい環境にあることも大きな理由といえます。
ハウスダスト除去に効果的な掃除の時間帯はありますか?
ハウスダスト除去に効果的な掃除の時間帯は、朝起きてすぐ、または帰宅直後のタイミングです。人が動いているあいだ、ハウスダストは空気中に舞っていますが、夜間や外出中など部屋に動きがない状態が続くと、床に落ちて積もります。この時間帯に静かに拭き掃除を行い、仕上げに掃除機(吸引)を使用することで、積もったハウスダストを効率良く除去できます。
カーテンや布製ソファはどう対策すればいいですか?
カーテンや布製ソファのケアは、静電気によるハウスダストの付着を防ぐことがポイントです。掃除機でホコリを吸い取った後に、市販の静電気防止スプレーを使用すると、ホコリが引き寄せられるのを抑えられます。カーテンは定期的な洗濯が理想ですが、難しい場合は粘着ローラーでこまめに表面の汚れを取り除きましょう。
この記事の監修医師
武井 智昭
小児科医・内科医・アレルギー科医。2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。
所属学会:日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定インフェクションコントロールドクター(ICO)、抗菌化学療法認定医、日本プライマリケア学会認定医、認知症サポート医、日本小児感染症学会認定医、日本臨床内科医会専門医、日本糖尿病学会認定医、一般社団法人 予防医療研究協会 監事、一般社団法人医療人材育成機構 理事